夏の暑さに当てられている
変わらない。
22年生きてきても、夏の暑さだけは大して変わらないのに
荒む心だけは疲弊しきっている。
そう呟くだけで少しだけ楽になる。
大したことはない。別に嫌なことがあったわけじゃない。
だけどやっぱり、5月だというのにかったるい夏の暑さに、やられている。
心を文字にすれば、思いの新鮮さは逓減する。
かといって、文字にすることを躊躇うことができない。
…
もしこのまま一生、空を眺めて憂う日々が続いたら。
そんなことを考えてしまう。
少しずつ減っていく僕らだけの日々。
何回素通りして、何回後悔しただろう。
少しずつ生きている価値を失って
それでも良いって思うまで、どれほどの距離があるだろう。